「コロナ禍」にあってもウエルネスに

日本ウエルネス学会第18回大会は、「『コロナ禍』におけるウエルネスライフ」をテーマにして、昨年に引き続きオンラインにより開催する運びとなりました。本来であれば参集し,拝顔した上で議論や近況報告を交わしたいところですが、このような苦渋の決断をせざるを得ない状況にあることをご理解下さい。

さて、J.トラビスが示した「病気—ウエルネス連続図」を参照すると、健康な時だけでなく障害や疾病を有する場合であっても、より良い状態を求めて行動する過程にあればウエルネスのパラダイムにあると解釈されます。すなわち、コロナ禍にあっては措定された健康の成立は困難であるかもしれませんが、ウエルネスな日常生活は獲得できる可能性が示されているわけです。そこで今大会では、コロナ禍にあってもウエルネスライフを獲得する可能性や意義について、シンポジウムを始めとしたプログラムで議論できることを希求してこのテーマを策定しました。また、今学会大会初めての試みとして、海外からのゲストを議論にお招きするプログラムが実現しました。

私ども実行委員会が自信を持ってご提供させて頂くプログラムの充実にご助力下さったみなさんに心よりの感謝を申し上げるとともに、たくさんのみなさんのご参加をお待ち申し上げる次第です。今大会においてウエルネスな時をお過ごし頂き、コロナ禍をウエルネスライフに変革する示唆を共有できれば、本大会実行委員会の望外の喜びにほかなりません。

 

日本ウエルネス学会第18回大会実行委員会
野坂 俊弥(東海大学)